ファクタリングの手数料について
ファクタリングは売掛債権を販売するという性質上、販売に際してファクタリング会社に支払う手数料が存在します。相場としては「14%〜25%」程度とされていますが、取引内容や売掛金の信頼性によって手数料は変動することを覚えておきましょう。
関係社数に応じて手数料も変動
ファクタリングには"2社間ファクタリング"と"3社間ファクタリング"という種類があります。これは取引を"ファクタリング利用企業とファクタリング会社の2社間で行う"か、そこに"売掛金を発行した企業を交えた3社間で行う"かの2パターンとなります。
一般的には3社間で行う方が取引の信頼性が高く、手数料も「1%〜5%」という低い割合での買取が実現されています。
売掛金の信用性
売掛金という"受け取りまでに期間がある"資産を売却する行為である以上、ファクタリングにおいて、売掛金の払込が正しく履行されるか審査が行われることがあります。
仮に貸し倒れが起こればファクタリング会社が責任を負わなければいけないため、手数料も高くしなければなりません。売掛金を発行した企業の信頼性が高いほど、手数料は安くなります。
手数料とそれ以外の諸費用について
ファクタリングの実現には、手数料の他にも手続きの上で支払わなければいけないお金が数多くあるので、思っているより費用が嵩みます。
しかし、仮に"悪徳業者"を利用してしまった場合は払わなくても良い費用が余計に計上されてしまう恐れがあるのも、諸費用の項目になります。大切なお金を騙し取られないためにもしっかりと内訳を理解し、怪しい動きがあれば追求するようにしましょう。
ファクタリングの手数料に含まれる費用
ファクタリングの手数料は基本的にファクタリング会社の利益となるものですが、手数料の中には、人件費やファクタリングの相談にかかった交通費などの「契約事務手数料」や、ファクタリングの契約に関わる審査を行った際の「審査費用」などが含まれます。
仮にこれら費用が手数料に含まれなかった場合は、念のためなぜ分けられているのか確認しましょう。悪徳業者が利益を得るために分ける必要があった可能性も考えられます。
手数料以外にかかる諸費用
2社間ファクタリングを行う際に必要になる「登記費用」、債権譲渡に必要な「収入印紙費用」、必要に応じて発行することになる「公正証書作成費用」、延滞や不履行の際の保証金である「留保金手数料」などがかかる場合もありますが、これらは基本的に全て手数料に含まれません。
このような費用が発生した場合はファクタリング利用企業側が支払う必要がありますので、その金額はしっかりとファクタリング会社に確認しておきましょう。
支払い費用の確認で自己防衛を
ファクタリングには思っていたより費用がかかりますが、優良な企業なら全て説明がされるものになっています。少しでも不明な点は確実に質問する事で悪徳業者の利用を避けるようにしてはいかがでしょうか。