レンタルオフィス・マンションを拠点にする業者も
ここ数年、資金調達のためにファクタリングを利用する企業が急速に増えています。
そしてそれに伴い、ファクタリング会社の数も数年前と比べて大幅に増えています。
またそうした業者の中には、当然ながら様々な会社が存在しています。
ここではその中から、レンタルオフィスやマンションを拠点に営業している業者について取り上げていきたいと思います。
様々なファクタリング会社
ファクタリングというのは、売掛債権を買い取る業者(ファクタリング会社)がいなければ成立しません。
売掛債権を売却する納入企業とそれを買い取るファクタリング会社、この両者が揃って初めてファクタリングが可能となるのです。
しかし、一口にファクタリング会社と言っても、実際には様々な会社が存在しています。
もちろん、他の業種においてもこれと同じことが言えるわけですが、ファクタリングの場合には少し事情が違っています。
それは何故かと言えば、ファクタリングにはこれを専門に取り締まる法律が存在しないからです。
例えば貸金業であれば、これを専門に取り締まる貸金業法という法律が存在し、この法律によって全ての会資金業者が厳しい規制を受けています。
そのため、貸金業者の営業方法や会社の形態は基本的にどの会社も似通ったものになっているわけですが、ファクタリングの場合にはこのような法律が存在しないため、非常に自由度の高い経営が可能になっているのです。
貸金業に該当しない理由
そしてその結果として、優良・悪徳を問わず実に様々なタイプのファクタリング会社が跋扈する状態になっています。
今回取り上げるレンタルオフィスやマンションを拠点にしている会社もこうした背景を元に存在する会社の一種です。
レンタルオフィス・マンションを拠点にする業者
既に述べた通り、ファクタリング会社の中にはレンタルオフィスやマンションを拠点にして営業している業者が存在します。
一般的に、ファクタリング会社は他の業種の会社と同様に、自社で所有する不動産やオフィスビルなどを拠点に営業を行っています。
しかし中には、こうした場所ではなくレンタルオフィスやマンションといった、本来であれば企業の事務所に似つかわしくない場所を拠点にしている会社があるのです。
さて、そこで気になるのがどうしてそうした場所に拠点を構えているのかという点ですが、これには大きく分けて以下の2つの理由があります。
家賃が安い
これはファクタリング会社に限らず多くの新進企業に当てはまる理由です。
ファクタリング会社も含め、企業間もない新進企業というのは安定した売上げを獲得するのが困難な場合がほとんどです。
そしてそうなると当然、支出の額はできるだけ抑えなければならなくなります。
そのため、自社で所有する不動産やオフィスビルなどではなく、それよりも家賃が安いレンタルオフィスやマンションが選ばれるわけです。
すぐに住所を変えられる
レンタルオフィスやマンションを拠点にしているファクタリング会社の中には、いわゆる悪徳業者と呼ばれる会社が存在します。
こうした悪徳業者は基本的には違法な行為を行っている会社で、それ故に何時でも営業の拠点を変えられるようにしています。
悪徳業者はそのために、自社で所有する不動産やオフィスビルなどではなく、すぐに入居・退居を行えるレンタルオフィスやマンションを拠点にしているのです。